英文名 | Multidisciplinary cancer treatment: specialist training course | |
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科目概要 | 医学専攻(博士課程) 集学的がん治療実践コース 2単位 講義 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 佐々木 治一郎 | |
担当者 | 佐々木 治一郎, e-learning | |
講義室 |
本養成プランの目的である先端的がん治療スペシャリストとして必要ながん医療知識を修得させる。がん薬物療法あるいは放射線治療専門医として必要な治療法に関する基本的理論を理解する。
がんゲノム医療の基本的事項についても理解する。
がんの研究の大きな目的の一つであり、実際のがん診療の根拠となるエビデンスの創出方法(臨床研究・臨床試験)と生命倫理学。手術療法を中心とした腫瘍外科学、理論から治療までを含んだ放射線腫瘍学、理論から実践まで含んだがん薬物療法、支持療法、緩和療法、がんゲノム医療。
がんプロフェッショナル養成プラン(筑波大学)が主幹する「がんプロオンライン教育プラットホーム」システムを利用し、VOD形式のe-learningで講義を行う。北里大学だけでなく、共通の単元に収録されている全国各大学の講義をジュークボックス方式で聴講ができるシステムとなっている。
なお、第1回講義は、BOXにより動画を配信する。
また、システムのマイページでミニテストの点数をフィードバックする。
◎ | DP1 専門領域の全般的な知識と最新の国際的研究動向の把握 |
〇 | DP2 先端の研究手法 |
〇 | DP3 医学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医学) 医科学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医科学) |
◎ | DP4 研究チームのリーダーとして医学研究の立案遂行(授与学位:医学) 研究チームのリーダーとして医科学研究の立案遂行(授与学位:医科学) |
◎ | DP5 国際的なレベルの学術論文の作成、出版 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 講義室 |
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1 | オリエンテーション | 授業の目的、教育内容等について | 佐々木 治一郎 | オンデマンド配信 |
2 | 臨床研究、臨床試験のタイプ | 観察研究、臨床研究、特定臨床研究の違いを説明できるようにする。がん治療に必須の臨床試験の目的や種類について理解する。 | e-learning | e-learning |
3 | 臨床第1相試験、第2相試験 | 臨床試験のうち、がん治療の開発の初期段階において必須である第1相試験、第2相試験の目的、方法について学び、その結果を解釈できるようにする。 | e-learning | e-learning |
4 | 臨床第3相試験、メタ解析 | 臨床試験のうち、がん治療の標準化において必須である、第3相試験、メタ解析の目的、方法について学び、その結果を解釈できるようにする。 | e-learning | e-learning |
5 | 医療倫理に関わる規約、法律、ガイドライン | がん医療における法的倫理的課題について理解する。人を対象とする医学系研究に関する倫理指針や臨床研究法など、がん診療やがん研究に関係する倫理について理解する。 | e-learning | e-learning |
6 | 生命維持と法的規制 | がん医療でもしばしば問題となる積極的治療の中断や延命措置の希望の確認など、生命維持と法的規則について理解する。 | e-learning | e-learning |
7 | 腫瘍外科学概論 | がんの手術療法について、その基本概念の理解する。 | e-learning | e-learning |
8 | 放射線腫瘍学/放射線生物学 | 放射線が腫瘍に及ぼす様々な反応を理解し、がんに対する放射線療法の基本事項を理解する。 | e-learning | e-learning |
9 | 薬物療法の諸理論1 | 細胞モデルや動物モデルを基に提唱されたがん薬物療法の理論、がん細胞の特性を規定する分子標的、免疫チェックポイント阻害薬の抗腫瘍効果などを理解する。 | e-learning | e-learning |
10 | 薬物療法の諸理論2 | 細胞モデルや動物モデルを基に提唱されたがん薬物療法の理論、がん細胞の特性を規定する分子標的、免疫チェックポイント阻害薬の抗腫瘍効果などを理解する。 | e-learning | e-learning |
11 | がんと薬理学 | がんの薬物療法の基礎となる薬理作用を理解し、抗がん剤の効用と副作用を理論的に説明できるようにする。 | e-learning | e-learning |
12 | がん緩和医療概論 | がん緩和療法に関して、基本的緩和ケアと専門的緩和ケアを説明でき、早期の緩和ケアの必要性と内容を理解する。 | e-learning | e-learning |
13 | oncology Emergency/支持療法 | がん診療に際に緊急の対応が必要となる症状や症候群の病態と予防・治療を理解する。 | e-learning | e-learning |
14 | ゲノム医学の基礎とがんゲノム | がん細胞および患者のゲノム情報に基づく医療ついて理解する。ゲノム医療を進めていく上での課題、遺伝カウンセリングの重要性を把握する。がん対策推進基本計画におけるがんゲノム医療の位置づけ、我が国と世界における提供体制について説明できるように理解する。 | e-learning | e-learning |
15 | がんゲノム医療総論 | がん細胞および患者のゲノム情報に基づく医療ついて理解する。ゲノム医療を進めていく上での課題、遺伝カウンセリングの重要性を把握する。がん対策推進基本計画におけるがんゲノム医療の位置づけ、我が国と世界における提供体制について説明できるように理解する。 | e-learning | e-learning |
16 | がんゲノム医療の実際:3 家族性腫瘍・遺伝性腫瘍(胚細胞変異がん) | がん細胞および患者のゲノム情報に基づく医療ついて理解する。ゲノム医療を進めていく上での課題、遺伝カウンセリングの重要性を把握する。がん対策推進基本計画におけるがんゲノム医療の位置づけ、我が国と世界における提供体制について説明できるように理解する。 | e-learning | e-learning |
全てのがん治療の基盤となる臨床腫瘍学において、その基礎腫瘍学から疫学、臓器別腫瘍学から精神腫瘍学に至るまでの幅広い知識と教養を学び、がん化学・放射線療法、緩和医療の診療への診療応用を身につけることができる。
所定の講義を視聴し、それに紐づいた全てのミニテストに回答の上、教務係から送られるe-learning受講管理表に必要事項を入力し、指定の期日までに提出すること。
提出された受講管理表と、受講記録との照合により評価(100%)する。
履修記録、ミニテストの点数の記録提出及び事務における履修記録照会により、講義受講と単位を認定する。
履修記録は所定様式に視聴日を記入し、指定の期日までに提出すること。
【提出期日】「受講案内」に記載
事前に教科書を熟読するとともに、各単元で学んだことを理解できるよう復習しておくこと。
授業外学習時間:58時間
あらかじめ指定した単元を当該システムで受講し、付属のミニテストを受験する。詳細は別途配布する「受講案内」を必ず参照すること。
「がんプロオンライン教育プラットホーム」システム https://ganpro.md.tsukuba.ac.jp
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 新臨床腫瘍学(改訂第7版) | 日本臨床腫瘍学会編 | 南江堂 |
参考書 | 特になし |