英文名 | Practical Vision Science | |
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科目概要 | 医学専攻(博士課程) 感覚・運動統御医科学群 6単位 演習(博士) | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 庄司 信行 | |
担当者 | 庄司 信行, 神谷 和孝, 川守田 拓志, 藤村 芙佐子 | |
講義室 |
緑内障をはじめ、視神経疾患の概念や障害様式を学び、これに関わる検査や視機能評価方法について理解する。とくに、緑内障の機能評価方法である視野検査や形態評価方法である眼底画像解析に関わる諸検査の原理を理解し、臨床研究への応用や、新しい検査法・機器の開発を目指す。
様々な臨床報告を通して、それぞれの患者の視機能評価に適した機器の選択や応用の仕方、結果の解釈などについて実践的な討論を行う。
眼科外来にて実際の診療を見学し、必要な検査方法や診断について学ぶ。とくに緑内障診療に必要な視力、視野、眼底検査法の実際について指導教員との討論や、眼科スタッフを交えたグループディスカッションを行う。原則として対面での授業を行うが、状況によってはオンラインでの授業を行う場合がある。3~4か月ごとに疾患とその評価に必要な検査に関するテーマを設け、発表を行う。授業中に総評するなどしてフィードバックを行う。最終講義においては、もっとも印象に残った疾患と検査について提出したレポートに関して討論を行い、フィードバックする。
◎ | DP1 専門領域の全般的な知識と最新の国際的研究動向の把握 |
〇 | DP3 医学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医学) 医科学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医科学) |
〇 | DP4 研究チームのリーダーとして医学研究の立案遂行(授与学位:医学) 研究チームのリーダーとして医科学研究の立案遂行(授与学位:医科学) |
項目 | 内容 | 担当者 |
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緑内障について | 緑内障の概念や病態について理解するために、疾患概念の変化や新しい知見について講義を行う | 庄司 信行 |
緑内障診断について | 緑内障の診断方法を理解するために、診断に用いられる様々な検査方法に関する講義を行う | 庄司 信行 川守田 拓志 藤村 芙佐子 |
緑内障薬物治療について | 薬物治療の目的と効果を理解するために薬理学的な機序について講義する | 庄司 信行 |
緑内障のレーザー治療について | レーザー治療の効果と限界を理解するために、緑内障治療で用いるレーザーの原理や目的の違いと効果について講義する | 庄司 信行 |
緑内障の手術治療について | 手術治療の目的と限界を理解するために、実際の手技や得られる効果、限界および合併症について講義する | 庄司 信行 |
角膜疾患について | 角膜疾患を理解するために、その構造と生理的機能や光学的特性について講義する | 神谷 和孝 川守田 拓志 |
ぶどう膜疾患について | ぶどう膜炎を理解するために、ぶどう膜の構造や免疫学的特性について講義する。また、疾患ごとの症状の特徴についても解説する。 | 神谷 和孝 庄司 信行 |
水晶体疾患について | 白内障手術の利点と欠点を理解するために、水晶体を失うことによって生じる光学的損失や眼内レンズの限界などについて講義する | 神谷 和孝 庄司 信行 川守田 拓志 |
網膜硝子体疾患について | 様々な網膜硝子体疾患の原因とメカニズムを理解するために、原因疾患の特徴について講義する | 神谷 和孝 庄司 信行 |
神経眼科的疾患について | 神経眼科領域の疾患を理解するために、様々な現象と検査方法について講義する | 川守田 拓志 庄司 信行 藤村 芙佐子 |
眼球の光学特性について | 眼球がいかに優れた感覚器であるかを理解するために、その光学的特性について講義する | 川守田 拓志 |
ロービジョンについて | ロービジョンによっていかに日常生活が損なわれているかを理解するために、様々な疾患による視機能障害について講義する | 神谷 和孝 川守田 拓志 庄司 信行 藤村 芙佐子 |
各疾患における病態を理解し、それぞれに関係の深い検査手技を学ぶだけでなく、検査データの解析やデータの信頼度に関して考察できるようになる。
評価は口頭試問(30%)、レポート(30%)、授業への積極的な参加(40%)の総合評価とする。なお、欠席は減点する。
「イラスト眼科(文光堂)」の総論をあらかじめ予習しておく。また、各授業で取り上げられた疾患・検査法については、教科書の各論できちんと復習すること。
【授業外学習時間:30時間】
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | イラスト眼科 | 渡邉郁緒(元・浜松医科大学名誉教授) 新美勝彦(藤田医科大学客員教授) | 文光堂 |
参考書 | 特に指定しない。 |