英文名 | Practical Training Radiology | |
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科目概要 | 医学専攻(博士課程) 臨床医科学群(内科系) 8単位 実習 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 石山 博條 | |
担当者 | 石山 博條 | |
講義室 |
放射線科学は画像診断学と放射線腫瘍学とに大別される。
本実習では、放射線腫瘍学の分野の実習を主体とし、放射線治療の基礎的理論、各種悪性腫瘍に対する放射線治療の適応と実際の方法、さらに集学的治療に占める放射線治療の役割を理解し、標準的な集学治療体系に基づく放射線治療法を研修することを目標とする。
一方、画像診断の分野では、CT、MRIを中心に各疾患における各種画像診断検査法の原理、各検査法の適応を理解し、臨床における画像診断の適応と役割を学ぶ。
(1)具体的な症例を担当させ、各種悪性腫瘍の特徴を解説し、各腫瘍患者の治療体系における放射線治療の役割とその標準的治療法について経験させる。また、疾患病態や腫瘍組織所見、患者の全身状態などに応じた治療の個別化、最適化について討論するとともに、治療効果判定における各種画像診断法の有用性と限界について経験させる。
(2)がん治療における臨床試験ならびに放射線治療に関わる品質管理の実際を学ぶ。
(3)各種疾患の特徴について画像を中心に理解させ、各種画像の原理、臨床的有用性と適応ならびに最終診断までに至る考え方について経験させる。
(4)各科とのカンファレンスへの参加を通じて各臓器別の画像診断・放射線治療の役割について考えさせる。
実習を主体に適宜解説を加えつつ様々な症例を経験する。
各回にレポート提出を求め解説を行いつつ返却する。
◎ | DP1 専門領域の全般的な知識と最新の国際的研究動向の把握 |
〇 | DP2 先端の研究手法 |
◎ | DP3 医学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医学) 医科学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医科学) |
〇 | DP4 研究チームのリーダーとして医学研究の立案遂行(授与学位:医学) 研究チームのリーダーとして医科学研究の立案遂行(授与学位:医科学) |
〇 | DP5 国際的なレベルの学術論文の作成、出版 |
項目 | 内容 | 担当者 |
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がん治療の歴史 | がんという疾患がどのようにとらえられてきたか医学史にもとづいて概観する | 石山 博條 |
放射線物理学 | 放射線の特徴を病院での利用を踏まえて理解する | 石山 博條 |
放射線生物学 | 放射線の生物への影響について学ぶ | 石山 博條 |
がんの画像診断 | 癌治療に重要な画像診断について学ぶ | 石山 博條 |
放射線治療における医学物理士の役割 | 臨床現場における医学物理士の役割を学ぶ | 石山 博條 |
がん放射線治療の実際 | 各種がんの特徴と治療体系を学ぶ | 石山 博條 |
放射線治療の基礎的理論、各種悪性腫瘍に対する放射線治療の適応と実際の方法、さらに集学的治療に占める放射線治療の役割を理解し、標準的な集学的治療体系に基づく適切な放射線治療法を立案できる。
画像診断の分野では、CT、MRIを中心に各疾患における各種画像診断検査法の原理、各検査法の適応を理解し、臨床における画像診断の適応と役割を理解できる。
評価は放射線治療計画の立案過程(30%)、実習への積極的な参加(50%)、レポート(20%)の総合評価とする。なお、欠席は減点する。
放射線腫瘍学のテキストを用いて、放射線治療の基礎的理論ならびに各がん種に対する放射線治療法について予習しておくこと。
一方、画像診断学のテキストを用いて腫瘍の描出能に関わる各種画像診断の理論と実際について予習しておくこと。
【授業外学習時間:120時間】
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | やさしくわかる放射線治療学 | 公益社団法人日本放射線腫瘍学会(監修) | 秀潤社 |
参考書 | がん・放射線療法 | 大西洋、唐澤久美子、西尾禎治、石川 仁 | 秀潤社 |