英文名 | Project Study Medical Informatics | |
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科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 医療工学群 10単位 特別研究 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 稻岡 秀検 | |
担当者 | 稻岡 秀検, 河野 俊之, 守田 憲崇, 有阪 直哉 | |
講義室 |
既存の医療研究テーマの検索、これらの研究テーマの発展、現時点での問題を解決するプログラムの作成を独自で成し遂げることができるようになることを目標とする。
1. 分子遺伝学の分野では大量のデータが公開されている。これらの公的に利用可能なデータを用いて、データ処理手法や統計的な手法についての理解を深める。
2. 血液透析では体外循環のための血液の出入り口としてバスキュラーアクセスを作成する。バスキュラーアクセスでは狭窄の発達が問題となるので,その発生経緯について研究するための流体回路を作成し、その流体力学的特性について解析する。
3. 病院内の医療機器の状態を遠隔で監視するためのネットワーク環境の構築と、情報交換のためのシステムの構築を検討する。
4. 医療機器の保守点検に伴う知識のデータベース化や、VR・ARを利用した医療機器保守を補助するシステムの開発を検討する。
教育内容で提示したテーマに関連する各種論文を輪読し、その内容について議論する。また、関連する研究テーマの理解を深めるために実際に問題を解くプログラムを作成する。
【フィードバック】
課題解決のために作成したプログラムについては、教員がその内容・動作について質問し、学生がそれに答えることで内容についての理解を深める作業を行う。
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
〇 | DP2 必要な研究手法 |
〇 | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
〇 | DP4 研究チームの一員として自分の研究課題について研究を立案・遂行する能力 |
◎ | DP5 データに基づいた論理的な学術論文の作成 |
1.生体モデルを使った生体情報の測定の研究
2.ネットワーク環境における医療情報システムの研究
3.ネットワーク環境における医療機器監視システムの研究
4.生命情報学の分野におけるデータ処理に関する研究
項目 | 内容 | 担当者 |
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生体モデルを使った生体情報の測定の研究 | 生体のモデル化(流体回路・電気回路)についての基礎について学び、ついでその情報処理を行う手法について学ぶ。 | 稻岡 秀検 守田 憲崇 有阪 直哉 |
ネットワーク環境における医療情報システムの研究 | ネットワークの基礎について学び、ネットワークに関連する医療情報システムの構築について学ぶ。 | 稻岡 秀検 守田 憲崇 有阪 直哉 |
ネットワーク環境における医療機器監視システムの研究 | ネットワーク環境下にある医療情報システムが送受信する信号について学び、効率的に情報を監視するシステムの構築について学ぶ。 | 稻岡 秀検 守田 憲崇 有阪 直哉 |
生命情報学の分野におけるデータ処理に関する研究 | 公的に利用可能な遺伝子発現データやDNAメチル化データの取り扱い方法について学び、これらのデータを処理する統計学的手法について学ぶ。 | 稻岡 秀検 守田 憲崇 有阪 直哉 |
情報工学を活用した医療の研究をひとつ完成させることができるようになる。可能であれば、研究の成果を学術誌に論文として発表することができるようになる。
評価は課題(50%)の到達度、議論への積極的参加(30%)、最終的なまとめのレポート(20%)の総合評価とする。なお、欠席は減点する。
予習・研究の進捗状況に応じて毎週、新しい課題が呈示されるので、翌週までにそれを解決すること(計75時間)。
復習・解決した課題に対して、教員から指摘された問題点を解決すること(計75時間)。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 医学への統計学 | 古川 俊之 (監修)、丹後 俊郎 (著) | 朝倉書店 |
参考書 | 特に指定しない。 |