英文名 | Project Study Vision Science | |
---|---|---|
科目概要 | 医学専攻(博士課程) 感覚・運動統御医科学群 12単位 特別研究 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 庄司 信行 | |
担当者 | 庄司 信行, 川守田 拓志, 藤村 芙佐子 | |
講義室 |
緑内障をはじめ、視神経疾患の概念や障害様式を学び、これに関わる検査や鑑別に必要な検査方法を学び、視機能評価方法について理解する。とくに、緑内障の機能評価方法である視野検査や形態評価方法である眼底画像解析に関わる諸検査の原理を理解し、ルーチンに用いられている手法の他に、疾患の早期発見のために補助的に用いられている検査方法についてもきちんと理解する。その上で、臨床研究への応用や、新しい検査法・機器の開発を目指す。
主に臨床例に関する検討を通して、患者の視機能評価に必要な機器の選択や評価の仕方、結果の信頼性や結果の意味するところなどの実践的な討論を行う。
眼科外来にて実際の診療を見学することにより、さまざまな疾患に対する検査方法、視機能評価方法を学ぶ。3~4か月ごとに疾患とそれを評価する検査法に関する課題を与え、レポートを提出させる。そのレポートをもとに討論を行い、解説を加えてレポートを返却しフィードバックする。
◎ | DP1 専門領域の全般的な知識と最新の国際的研究動向の把握 |
〇 | DP2 先端の研究手法 |
〇 | DP3 医学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医学) 医科学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医科学) |
〇 | DP4 研究チームのリーダーとして医学研究の立案遂行(授与学位:医学) 研究チームのリーダーとして医科学研究の立案遂行(授与学位:医科学) |
◎ | DP5 国際的なレベルの学術論文の作成、出版 |
1.眼科臨床検査法における新しい方法の開発
2.視野障害の評価方法に関する研究
3.緑内障眼の視機能に関する研究
4.両眼視機能の評価と応用
項目 | 内容 | 担当者 |
---|---|---|
緑内障とは | 緑内障の概念と病態を理解するために、これまでの概念の変遷や病態に関する新しい知見について講義する | 庄司 信行 |
緑内障の診断について | 緑内障の診断に必要な検査を理解するために、眼圧測定の問題点、視野検査の原理や特徴と課題、眼底検査の新しい方法について講義する | 庄司 信行 藤村 芙佐子 |
緑内障と鑑別が必要な疾患について | 鑑別が難しい神経眼科領域の疾患を理解するために、神経学的検査方法とそれによって得られる知見について講義する | 川守田 拓志 庄司 信行 藤村 芙佐子 |
緑内障の薬物治療について | 薬物治療の目的を理解するために、薬物治療の効果と限界について講義する | 庄司 信行 |
緑内障のレーザー治療について | レーザー治療の目的を理解するために、レーザーの原理や眼圧下降のメカニズム、効果と限界について講義する | 庄司 信行 |
緑内障の手術治療について | 手術適応を理解するために、各手術の概要と得られる利点・欠点について講義する | 庄司 信行 |
緑内障患者の視機能について | 特徴的な緑内障性視野異常を理解するために、視野障害の進展様式や残存視野と視機能について講義する | 庄司 信行 川守田 拓志 藤村 芙佐子 |
緑内障や視神経疾患における病態を理解し、それぞれに関係の深い検査手技を学ぶだけでなく、検査データの解析やデータの信頼度に関して考察できるようになる。
評価は口頭試問(30%)、レポート(30%)、授業への積極的な参加(40%)の総合評価とする。なお、欠席は減点する。
「緑内障(医学書院)」のClinical Scienceの「検査法」の項目をあらかじめ予習しておく。また、各授業で取り上げられた疾患・検査法については、教科書の「診断と管理」の項目などできちんと復習すること。
【授業時間外の学習時間:180時間】
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 緑内障 | 白土 城照 / 新家 眞 / 山本 哲也 | 医学書院 |
参考書 | 特に指定しない。 |