英文名 | Practical Cellular Immunology | |
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科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 生体機能医科学群 4単位 演習(修士) | |
履修期 | 前期(9月迄) | |
科目責任者 | 末永 忠広 | |
担当者 | 末永 忠広, 竹内 恵美子, 佐藤 雅, 今西 貴之 | |
講義室 |
下記のいずれかもしくは複数を習得する。
1) フローサイトメトリーの基礎技術、解析法、2) 遺伝子クローニング技術、3) 遺伝子発現解析技術
1) 細胞の抗体による染色、フローサイトメーターによる取り込み・ソーティング、解析ソフトウエアによるデータ解析を行う。
2) 免疫細胞、病原体に発現する分子をコードする遺伝子を増幅し、発現プラスミドに組込み、その成否を確認する。
3) 免疫細胞、病原体に発現する分子をコードするmRNA発現量をリアルタイム PCRを用いて解析する。
実機を用いて解析を行う。解析結果を図表・グラフとして表し、その結果と解釈をディスカッションすることによって、科学的・論理的思考が可能となるようフィードバックする。
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
◎ | DP2 必要な研究手法 |
〇 | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
〇 | DP4 研究チームの一員として自分の研究課題について研究を立案・遂行する能力 |
〇 | DP5 データに基づいた論理的な学術論文の作成 |
項目 | 内容 | 担当者 |
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1) フローサイトメトリーの基礎技術、解析法 | 1) 細胞をマウス臓器あるいは培養容器より回収し、細胞の抗体による染色、フローサイトメーターによる取り込み・ソーティングを行う。解析ソフトウエアによるデータ解析を行い、その妥当性を評価する。 | 末永 忠広 竹内 恵美子 佐藤 雅 今西 貴之 |
2) 遺伝子クローニング技術 | 2) 免疫細胞、病原体よりRNAもしくはゲノムDNAを抽出する。逆転写反応でcDNAを得て、目的分子をコードする遺伝子をPCRにて増幅し、発現ベクターに組み込む。クローニングした遺伝子のDNA塩基配列をサンガーシークエンシングにより確認する。さらに、クローニングしたプラスミドを細胞に導入し、タンパク質発現をフローサイトメトリー、ウェスタンブロット等で解析する。 | 末永 忠広 |
3) 遺伝子発現解析技術 | 3) 免疫細胞、病原体に発現する分子をコードするmRNAを抽出し、その発現量をリアルタイム PCRを用いて解析する。 | 竹内 恵美子 佐藤 雅 今西 貴之 |
各機材の立ち上げ、動作、シャットダウン等の操作やデータの解析が正しくできる。生データを結果として理解可能なように適切に加工できる。得たデータを適切に解釈できる。
演習における解析結果の図表・グラフの作成(50%)、演習への積極的な参加(30%)、演習結果の解釈を口述もしくはレポートで確認し(20%)、評価する。無断欠席は減点となる。
フローサイトメーター 、セルソーター 、フローサイトメトリー解析ソフト 、RNA抽出 、cDNAへの逆転写、ベクターへのSLiCE法・DNAライゲースによる組込み法、シークエンス反応、シークエンサー、ウェスタンブロット法、リアルタイム PCR機のマニュアルや簡略化したプロトコールを必要に応じて確認する。これらの事前読解と理解のために、授業外学習時間として、ひとつにつき1時間程度、合計60時間程度が見込まれる。
本学での組換えDNA実験の講習を受講後実施可能である演習も含まれている。
種別 | 書名 |
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教科書 | 特に指定しない。 |
参考書 | 特に指定しない。 |