英文名 | Clinical Immunology | |
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科目概要 | 医学専攻(博士課程) 生体機能医科学群 2単位 講義 | |
履修期 | 集中(1か月以内) | |
科目責任者 | 川村 俊彦 | |
担当者 | 川村 俊彦 | |
講義室 |
免疫系は自己と非自己を見分け、感染症をはじめとする様々な病気から我々を防御する。免疫学に関する基礎的な知識を身に付け、それが疾患とどのように関係するかを学ぶ。免疫学に関する知識を得るのみならず、英文読解力の養成やプレゼンテーション能力を養うことも目的とする。
免疫系は自然免疫と獲得免疫に大別される。それぞれの特徴を理解し、免疫反応の全体像をとらえる。さらに、免疫反応に起因する状態・病態(感染症・アレルギー・自己免疫疾患・免疫不全・腫瘍免疫・臓器移植・予防接種など)を理解する。資料としては、最新の論文・総説・教科書(いずれも英文で書かれたもの)を用いる。
一方通行の講義形式ではなく、履修者が主体となり、免疫学の代表的な教科書、総説、論文(いずれも英文)を使用し、それらを読みこなし、理解した内容をプレゼンテーションしてもらう。各項目ごとに最低1名に発表を行ってもらう。また、項目によってはレポートを提出してもらう。プレゼンテーション・レポートに対し、授業内で総評を行うなどフィードバックを行う。受講希望者は、第1回のオリエンテーションを必ず受けること。
◎ | DP1 専門領域の全般的な知識と最新の国際的研究動向の把握 |
DP2 先端の研究手法 | |
DP3 医学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医学) 医科学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医科学) | |
DP4 研究チームのリーダーとして医学研究の立案遂行(授与学位:医学) 研究チームのリーダーとして医科学研究の立案遂行(授与学位:医科学) | |
DP5 国際的なレベルの学術論文の作成、出版 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | オリエンテーション | 授業の進め方について説明する。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/9⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
2 | 免疫系の細胞、組織、器官 | 「免疫系の細胞、組織、器官」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/9⑥ | A1号館5階ゼミ室1 |
3 | B細胞と抗体 | 「B細胞と抗体」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/9⑦ | A1号館5階ゼミ室1 |
4 | T細胞とT細胞レセプター | 「T細胞とT細胞レセプター」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/14③ | A1号館5階ゼミ室2 |
5 | MHCと抗原提示 | 「MHCと抗原提示」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/14④ | A1号館5階ゼミ室2 |
6 | 自然免疫 | 「自然免疫」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/14⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
7 | 獲得免疫 | 「獲得免疫」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/21③ | A1号館5階ゼミ室1 |
8 | 免疫応答の制御 | 「免疫応答の制御」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/21④ | A1号館5階ゼミ室1 |
9 | 感染免疫1(細菌感染) | 「感染免疫(細菌感染)」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/21⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
10 | 感染免疫2(ウイルス感染) | 「感染免疫(ウイルス感染)」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/28③ | A1号館5階ゼミ室1 |
11 | 免疫不全 | 「免疫不全」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/28④ | A1号館5階ゼミ室1 |
12 | がん免疫 | 「がん免疫」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 4/28⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
13 | 臓器移植 | 「臓器移植」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 5/12③ | A1号館5階ゼミ室2 |
14 | 自己免疫疾患 | 「自己免疫疾患」に関して、最新の論文から学ぶ。 | 川村 俊彦 | 5/19③ | A1号館5階ゼミ室1 |
15 | アレルギー | 「アレルギー」に関して、最新の論文から学ぶ。【スライド: 英語】 | 川村 俊彦 | 5/26③ | A1号館5階ゼミ室2 |
免疫学に関する英語論文を読みこなし、理解した内容を他人に分かりやすく説明できる。
英文論文の内容を理解できているかどうかを、口頭試問によって評価する。また、プレゼンテーションの内容を参加者同士で評価しあう。口頭試問(30%)、プレゼンテーション(30%)、授業への積極的な参加(30%)、レポート(10%)。
各履修者には、担当してもらう論文のPDFを予めe-mail で送信するので、それを読み、その内容をパワーポイント等のプレゼンテーションソフトで作成する。
授業外の学習時間:60時間とする
感染症等の状況により、対面授業ではなく遠隔授業を行うことがある。履修者の通信環境等などにより、Zoomが使用できない場合などは、代わりに与えられた論文についてのレポート提出してもらう場合もある。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
参考書 | リッピンコットシリーズ イラストレイテッド免疫学 原書2版 | 矢田純一/高橋秀実 監訳 | 丸善出版 |