英文名 | Molecular and Cellular Parasitology | |
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科目概要 | 医学専攻(博士課程) 環境医科学群 2単位 講義 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 辻 尚利 | |
担当者 | 辻 尚利, 八田 岳士, 川田 逸人 | |
講義室 |
世界的な広がりを見せるベクター媒介感染症などの国境を越える感染症の動向と、病原体と宿主の間で展開される分子レベルの寄生体・宿主相互関係を理解し、予防・診断・治療法の確立に向けた実験解析系の構築ができるようにする。
国際感染症制御学では病原体と宿主の相互関係を追究し、その中で生ずる疾病を学ぶ。寄生体はヒトの体内に侵入(感染)し、動的に変身(体内移行・成長・発育・生殖等)する。多種多様な病原体の変身は、宿主の内部環境の変化を惹起し、ヒトは種々の症状を呈する。病原体と宿主の相互関係では、ウイルスや寄生虫などの病原体及び感染症媒介者(ベクター)の寄生様式などの生物学的特性を学ぶ。同時に、病原体感染による疾病の疫学、病態、診断、治療及び予防法について地球規模の視座に立って学ぶ。
授業毎にプリントを配布し、スライド、ビデオを活用して講義を進める。授業毎に課題を課し、提出されたレポート、課題等を採点し、コメントをつけて返却する。授業終了後、全体的な講評、模範解答等をメール配信あるいは印刷配布してフィードバックする。
◎ | DP1 専門領域の全般的な知識と最新の国際的研究動向の把握 |
◎ | DP2 先端の研究手法 |
◎ | DP3 医学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医学) 医科学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医科学) |
◎ | DP4 研究チームのリーダーとして医学研究の立案遂行(授与学位:医学) 研究チームのリーダーとして医科学研究の立案遂行(授与学位:医科学) |
◎ | DP5 国際的なレベルの学術論文の作成、出版 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 国際感染症制御学総論(1) | 国際感染症と感染症創薬【スライド:英語・日本語】 | 辻 尚利 | 8/28⑤ | M1号館9階大学院ゼミ室 |
2 | 国際感染症制御学総論(2) | 世界の感染症の流行実態と予防・診断・治療法【スライド:英語・日本語】 | 辻 尚利 | 8/28⑥ | M1号館9階大学院ゼミ室 |
3 | 世界3大感染症(1) | エイズ・結核・マラリア【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 9/4⑤ | 資料配布による課題提出 |
4 | 世界3大感染症(2) | マラリア制御論【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 9/4⑥ | 資料配布による課題提出 |
5 | ベクター媒介感染症(1) | 蚊媒介性感染症【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 9/11⑤ | 資料配布による課題提出 |
6 | ベクター媒介感染症(2) | ダニ媒介性感染症【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 9/11⑥ | 資料配布による課題提出 |
7 | 顧み見られない熱帯病(NTDs)(1) | NTDs制御の取組み【スライド:英語・日本語】 | 辻 尚利 | 9/18⑤ | 資料配布による課題提出 |
8 | 顧み見られない熱帯病(NTDs)(2) | ベクター媒介及び皮膚NTDs【スライド:英語・日本語】 | 辻 尚利 | 9/18⑥ | 資料配布による課題提出 |
9 | ベクター媒介感染症制御論(1) | 感染の分子メカニズム【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 9/25⑤ | 資料配布による課題提出 |
10 | ベクター媒介感染症制御論(2) | 感染制御予防診断技術【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 9/25⑥ | 資料配布による課題提出 |
11 | 吸血性節足動物制御論(1) | ベクター体内における病原体存続機構【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 10/2⑤ | 資料配布による課題提出 |
12 | 吸血性節足動物制御論(2) | ベクターにおける病原体伝播阻止技術【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 10/2⑥ | 資料配布による課題提出 |
13 | ワンヘルス論(1) | 自然環境における病原体存続機構【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 10/9⑤ | 資料配布による課題提出 |
14 | ワンヘルス論(2) | 病原体-宿主-ベクターの3者相互関係【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 | 10/9⑥ | 資料配布による課題提出 |
15 | 研究課題発表 | 総合討論・口頭発表・レポート提出【スライド:英語・日本語】 | 八田 岳士 川田 逸人 辻 尚利 | 10/16⑤ | 資料配布による課題提出 |
寄生虫病の発症要因及び病原体である寄生虫の生態・生理の仕組みについて、寄生虫側と宿主側の応答反応を理解する。寄生虫実験感染モデルの構築と病態の理解、予防・診断・治療法の開発に向けた知識を習得する。
評価はレポート(50%)、授業への積極的な参加及び討論(50%)をもって総合評価とする。
感染症全般を扱った教科書と学部教育で用いた教科書(分子生物学、細胞生物学)の復習。
授業外学習時間:60時間。
特になし。
種別 | 書名 |
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教科書 | 特に設けない。講義資料を配布する。 |
参考書 | 特に設けないが、講義中に参考文献や参考書を紹介する。 |