英文名 | Environmental Hygiene | |
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科目概要 | 医学専攻(博士課程) 環境医科学群 2単位 講義 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 清 和成 | |
担当者 | 清 和成, 古川 隼士, 星子 裕貴 | |
講義室 |
人の衛生的かつ健康的な生存環境の創出や生態系の健全性の保全のためには、環境の状態把握、環境汚染の未然防止、汚染環境の浄化などに係る科学技術の正しい理解と適切な適用が必要であり、より具体的には、環境分析手法や汚染物質の除去・分解技術、それらを通して得られるデータの適切な解析手法などに係る知識が求められる。
本講義では、水を対象とし、水環境汚染と人の健康影響に関連する最新の論文を取り上げ、その内容を概説しながら、そこで用いられている種々の環境分析手法や環境浄化技術等の原理および特徴についても概説し、多種多様な環境分析手法や環境浄化手法等の中から、目的に応じた手法を選択できる能力や、得られるデータを読み取る能力を養い、論文作成に生かせるようになることを目標とする。また、担当者らの国内外における共同研究などを中心とした最新の研究事例を紹介し、広く環境衛生に係る先端研究と、それらの成果の社会実装の動向について理解する。
メディア等を賑わす環境衛生学・環境工学に係る諸問題について、それらの問題の本質を理解できるように、公表されているデータの裏側にあるデータのとり方、読み方、一般論としての解決策、最先端の技術動向等について教授する。また、これらの内容を通して、学術論文の読み方、書き方についても教授する。
対面での講義形式を基本とするが、状況によってはZOOMを用いた双方向型のオンラインライブ講義に変更することがある。また、課題を提示し、最終回にこの課題レポートに対して講評することでフィードバックを行う。
◎ | DP1 専門領域の全般的な知識と最新の国際的研究動向の把握 |
◎ | DP2 先端の研究手法 |
〇 | DP5 国際的なレベルの学術論文の作成、出版 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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第1-2回 | 環境衛生学序論1 | 環境衛生学序論〜水環境汚染と人の健康影響〜 【スライド:日本語・英語】 | 清 和成 | 9/5③④ | A1-5F 505 |
第3-4回 | 環境衛生学序論2 | 環境衛生学序論〜薬剤耐性菌と消毒〜 【スライド:日本語・英語】 | 古川 隼士 | 9/19③④ | A1-5F 505 |
第5-6回 | 環境衛生学序論3 | 環境衛生学序論〜水環境中の病原微生物〜 【スライド:日本語・英語】 | 星子 裕貴 | 9/26③④ | A1-5F 505 |
第7-8回 | 水系感染症に関する論文読解・作成法(1) | 水系感染症と環境DNA解析を主題とした学術論文の読解と書き方〜Introduction〜 【スライド:日本語・英語】 | 清 和成 | 10/3③④ | A1-5F 505 |
第9-10回 | 水系感染症に関する論文読解・作成法(2) | 水系感染症と環境DNA解析を主題とした学術論文の読解と書き方〜Materials & MethodsとResults〜 【スライド:日本語・英語】 | 清 和成 | 10/10③④ | A1-5F 505 |
第11-12回 | 水系感染症に関する論文読解・作成法(3) | 水系感染症と環境DNA解析を主題とした学術論文の読解と書き方〜Discussion〜 【スライド:日本語・英語】 | 清 和成 | 10/17③④ | A1-5F 505 |
第13-14回 | 薬剤耐性 | 薬剤耐性を主題としたレビュー記事の読解と書き方 【スライド:日本語・英語】 | 清 和成 | 10/31③④ | A1-5F 505 |
第15回 | 環境衛生学研究事例 | 環境衛生学に関する先端研究の紹介 【スライド:日本語・英語】 | 清 和成 | 11/7③ | A1-5F 505 |
多種多様な環境分析手法や環境浄化手法の中から、目的に応じた手法を選択できる能力や、得られるデータの適切な統計解析を行う能力を養い、応用できるようになること、国内外の最新の環境衛生関連研究の動向を理解できること、学術論文の読み方、書き方を身に付けることを到達目標とする。
課題レポート100%
環境衛生に関連する世界や日本の動向について、関連省庁のホームページや出版物(白書など)、新聞記事等を活用して調査しておく。
【授業外学習時間:60時間】
英語のスライドは、日本語での学習に支障のある学生が受講した場合に限る。
種別 | 書名 |
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教科書 | プリントを配布する。 |
参考書 | 特に指定しない。 |