英文名 | Morphogenesis | |
---|---|---|
科目概要 | 医学専攻(博士課程) 生体構造医科学群 2単位 講義 | |
履修期 | 後期(10月以降) | |
科目責任者 | 深谷 昌弘 | |
担当者 | 深谷 昌弘, 林 徹 | |
講義室 |
多細胞体の組織形成は、組織を構成する各細胞が増殖・消失・分化・移動・変形し、それらが統合されてより複雑な構造(=組織・器官)が形成される過程である。本科目は担当講師の専門領域の観点からこれらの現象を読み解くことを目的とする。
様々な細胞機構が組織・器官ユニットのひとまとまりを構築する過程ではたす役割とその解析法を学ぶ。多細胞体の形態形成について、その過程とそこで働く機構・原理を説明できる力を身につける。また、研究に際して駆使されている実験手法、特にイメージングや顕微鏡法の原理と応用を説明する。
スライド(パワーポイント等)を用いた講義形式を主とするが、ディスカッションや受講者による発表を適宜取り入れる。毎回のまとめの最後にディスカッションを行い、教員が総評してフィードバックを行う。
◎ | DP1 専門領域の全般的な知識と最新の国際的研究動向の把握 |
〇 | DP2 先端の研究手法 |
〇 | DP3 医学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医学) 医科学研究や医療分野のリーダーとして求められる高い見識と倫理観とコミュニケーション能力(授与学位:医科学) |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 機能性RNA | 機能性RNAの種類と機能 [スライド: 英語・日本語] | 林 徹 | 10/2③ | A1号館5階ゼミ室3 |
2 | 形態形成を制御する組織間相互作用 | 組織間相互作用に関する近年の研究例の解説 [スライド: 英語・日本語] | 林 徹 | 10/2④ | A1号館5階ゼミ室3 |
3 | 形態形成を制御する機能性RNA、第1回~3回のまとめ | 組織間相互作用を通じて形態形成を調節する機能性RNAの解説、まとめ [スライド: 英語・日本語] | 林 徹 | 10/2⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
4 | マトリックス生物学(1) | 細胞外マトリックスとは [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/9③ | A1号館5階ゼミ室3 |
5 | マトリックス生物学(2) | 基底膜の機能 [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/9④ | A1号館5階ゼミ室3 |
6 | マトリックス生物学(3)、第4回~6回のまとめ | 基底膜と上皮形態形成、まとめ [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/9⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
7 | 形態形成と細胞運動 | 上皮形態形成における細胞運動 [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/16③ | A1号館5階ゼミ室3 |
8 | 形態形成のライブイメージング | ライブイメージングで見た上皮形態形成 [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/16④ | A1号館5階ゼミ室3 |
9 | 細胞外マトリックスのライブイメージング、第7回~9回のまとめ | 細胞外マトリックスのライブイメージングで何がわかるか?、まとめ [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/16⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
10 | 形態学の実験法(1) | 光学顕微鏡の結像原理(波の重ね合わせ、回折、分解能、被写界深度) [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/23③ | A1号館5階ゼミ室3 |
11 | 形態学の実験法(2) | 光学顕微鏡で得られる情報 (1)(物質の局在、屈折率の違い、分子の並び方) [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/23④ | A1号館5階ゼミ室3 |
12 | 形態学の実験法(3)、第10回~12回のまとめ | 顕微鏡で得られる情報 (2)(多次元情報の収集法)、まとめ [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/23⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
13 | 初期発生と再生における形態形成(1) | 脊索形成と神経管形成(原口、原腸、脊索、神経管) [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/30③ | A1号館5階ゼミ室3 |
14 | 初期発生と再生における形態形成(2) | 椎骨の形態形成と再生(分節構造、体節、脊索、再生芽) [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/30④ | A1号館5階ゼミ室3 |
15 | 初期発生と再生における形態形成(3)、第13回~15回のまとめ | 四肢の再生(再生芽、軟骨形成、皮膚形成、筋形成)、まとめ [スライド: 英語・日本語] | 深谷 昌弘 | 10/30⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
1. 多細胞体の構造形成機構を例をあげて説明できる。
2. 「かたち」に関する研究領域の潮流と研究方法を説明できる。
3. 形態学的解析法の原理を理解し、実験データを正しく解釈できる。
各まとめは担当講師とのディスカッション形式で進行するので、その際の発言等の積極性や理解度(50%)とレポート(50%)で評価する。
【予習】予め各回の講義項目に関連する文献または総説を1〜2報指定するので、当日までによく読み、講義に際してその概要や問題点を説明できる様にしておくこと。
【復習】まとめの際にフィードバックされた内容を再確認する。
授業外学習時間60時間
特になし
種別 | 書名 |
---|---|
教科書 | 指定なし。講義資料は別途配布する。 |
参考書 | 特に指定しない。 |