英文名 | Addiction Psychology | |
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科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 医療人間科学群 2単位 講義 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 村瀬 華子 | |
担当者 | 村瀬 華子, 野村 和孝, 岡部 友峻, 片山 宗紀 | |
講義室 |
アディクション(物質使用障害,行動嗜癖)および犯罪と位置付けられる行動のメカニズムを生物学・心理学・社会学的観点から,研究によるエビデンスに基づいた理解を深める。医療領域および司法・犯罪領域における介入・支援方法を学び,この領域における対象者への偏見・差別なく,エビデンスに基づいたかかわりができる医療人を目指す。
物質使用障害やギャンブル障害及び性犯罪など自己制御の問題とされる行動について,代表的な理論を解説する。また,このような問題への介入・支援方法として,認知行動療法、動機づけ面接などの代表的な支援方法を紹介する。
アディクションに対するスティグマの問題や、家族とのかかわり方について説明する。
講義形式,グループワーク,討議(ディスカッション),発表(プレゼンテーション)等
フィードバックは各担当者から課題にあわせて、課題提出後に個別に行う。
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
〇 | DP2 必要な研究手法 |
◎ | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
◎ | DP4 研究チームの一員として自分の研究課題について研究を立案・遂行する能力 |
〇 | DP5 データに基づいた論理的な学術論文の作成 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 司法・犯罪心理学におけるアディクション① | 司法・犯罪領域におけるアディクション問題の定義とアセスメント 【スライド:日本語・英語】 | 野村 和孝 | 7/2② | A1号館5階ゼミ室1 |
2 | 司法・犯罪心理学におけるアディクション② | 司法・犯罪領域におけるアディクション問題へのアプローチ 【スライド:日本語・英語】 | 野村 和孝 | 7/2③ | A1号館5階ゼミ室1 |
3 | 犯罪・非行に関する認知行動理論 | 司法・犯罪分野における認知行動理論に基づく実践 【スライド:日本語・英語】 | 野村 和孝 | 7/2④ | A1号館5階ゼミ室1 |
4 | 司法・犯罪分野におけるアディクションの課題 | 司法・犯罪分野におけるアディクションの課題と今後の展望 【スライド:日本語・英語】 | 野村 和孝 | 7/2⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
5 | アディクションの定義とメカニズム | アディクションの定義と診断基準 生物学的・心理学的・社会学的エビデンスから理解するアディクションのメカニズム 【スライド:日本語・英語】 | 村瀬 華子 | 9/19③ | A1号館5階ゼミ室1 |
6 | アディクションのメカニズム | 認知行動理論によるアディクション 【スライド:日本語・英語】 | 村瀬 華子 | 9/19④ | A1号館5階ゼミ室1 |
7 | アディクションのための介入・支援法① | 認知行動療法による介入・支援 【スライド:日本語・英語】 | 村瀬 華子 | 9/26② | A1号館5階ゼミ室1 |
8 | アディクションのための介入・支援法② | リラプス・プリベンション 【スライド:日本語・英語】 | 村瀬 華子 | 9/26③ | A1号館5階ゼミ室1 |
9 | アディクションのための介入・支援法③ | アディクションのための認知行動療法の実践 【スライド:日本語・英語】 | 村瀬 華子 | 9/26④ | A1号館5階ゼミ室1 |
10 | 物質使用のアディクションと支援① | 物質使用のアディクションと、トラウマ(&バイオレンス)インフォームド・ケア 【スライド:日本語・英語】 | 片山 宗紀 | 10/1⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
11 | 物質使用のアディクションと支援② | ハームリダクションアプローチ 【スライド:日本語・英語】 | 片山 宗紀 | 10/15⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
12 | 物質使用のアディクションと支援③ | 家族支援の重要性と地域連携 【スライド:日本語・英語】 | 片山 宗紀 | 10/29⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
13 | 身の回りのアディクション① | ゲーム障害、ギャンブル障害についての現状や支援の理解 【スライド:日本語・英語】 | 岡部 友峻 | 11/7② | A1号館5階ゼミ室2 |
14 | 身の回りのアディクション② | 性行動、SNS、買い物、食べ物についての現状や支援の理解 【スライド:日本語・英語】 | 岡部 友峻 | 11/7③ | A1号館5階ゼミ室2 |
15 | 動機づけ面接法の活用 | 動機づけ面接の理論と技法を学ぶ 【スライド:日本語・英語】 | 岡部 友峻 | 11/7④ | A1号館5階ゼミ室2 |
アディクションならびに関連する犯罪・非行行為のメカニズムを理解し,説明することができる。また,これらの問題への心理学的介入・支援方法,再発・再犯防止方法を理解し説明することができる。
アディクションに関するスティグマの影響、家族支援の方法について理解し、説明することができる。
評価はレポートまたはプレゼンテーション(85%)、授業への積極的な参加(15%)の総合評価とする。なお、欠席は減点する。
【授業以外に必要な学習時間:60時間】アディクションや犯罪・非行に関する専門用語などが不明な場合は事前に調べておくことが望ましい。授業前・後の課題として配布された資料や論文は必ず読んでくること。課題は必ず期限までに実施すること。
・英語論文を資料として使用する場合がある。
・授業スケジュールは変更になる場合があります。履修登録者には連絡するので、メールや教学ポータル等からの通知に注意すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に設けない。資料を配布する。 | ||
参考書 | アディクションのメカニズム | モス、ダイヤー(訳:橋本望) | 金剛出版 |