英文名 | Medical Psychology | |
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科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 医療人間科学群 2単位 講義 | |
履修期 | 前期(9月迄) | |
科目責任者 | 岩滿 優美 | |
担当者 | 岩滿 優美 | |
講義室 |
医療分野で必要な患者理解に対する心理学的見方や心理アセスメントについて学び、その場に適切に対応できる。ストレス、心理特性、および精神的健康との関係について総合的に捉え、さまざまな疾患患者やその家族に対する心理的援助の重要性について理解する。
医療における心理アセスメント(知能検査、質問紙法、投影法)、心理学から考える抑うつと不安について説明する。基本的なコミュニケーションスキルについて説明、実際に体験する。ストレス、心理特性、心身の健康について、さらに身体疾患(特に、がん)患者の心理反応と心理的援助について説明する。
主にパワーポイントと配布資料を用いて講義形式で進める。心理検査の一部については実際に実施する。また、基本的なコミュニケーションスキル、心身のストレス、がん患者の心理反応と心理的援助についてはロールプレイ、グループワーク、グループ発表、レポート提出を行い、授業内で総評するなどによりフィードバックを行う。
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
〇 | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 医療心理学の概略 | 心理学の歴史を通して医療心理学について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 5/13④ | A1号館5階ゼミ室3 |
2 | 医療における心理アセスメントの概略と知能検査 | 心理アセスメントの概略と知能検査について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 5/13⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
3 | 質問紙法と投影法について | 質問紙法と投影法の特徴について学ぶ【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 5/20④ | A1号館5階ゼミ室3 |
4 | 医療における心理アセスメント1 | 医療分野でよく用いられる質問紙法について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 5/20⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
5 | 医療における心理アセスメント2 | 医療分野でよく用いられる投映法について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 5/20⑥ | A1号館5階ゼミ室3 |
6 | 心理学から考える抑うつ | 種々の抑うつ理論について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 6/3④ | A1号館5階ゼミ室3 |
7 | 医療におけるコミュニケーションについて1 | 基本的なコミュニケーションスキルについて説明する(1)【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 6/3⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
8 | 心理学から考える不安 | 種々の不安理論について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 6/10④ | A1号館5階ゼミ室3 |
9 | 医療におけるコミュニケーションについて2 | 基本的なコミュニケーションスキルについて説明する(2)【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 6/10⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
10 | ストレスと心理特性と心身の健康 | ストレス、心理特性、心身の健康について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 6/24④ | A1号館5階ゼミ室3 |
11 | ストレス対処と心身の健康 | ストレス対処と心身の健康について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 6/24⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
12 | 身体疾患患者(主にがん患者)の精神的健康とQOL1 | 身体疾患患者の心理反応について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 7/1④ | A1号館5階ゼミ室3 |
13 | 身体疾患患者(主にがん患者)の精神的健康とQOL2 | 身体疾患患者の心理的援助について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 7/1⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
14 | 身体疾患患者(主にがん患者)の精神的健康とQOL3 | 身体疾患患者のQOLと心理的援助について説明する【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 7/8④ | A1号館5階ゼミ室3 |
15 | まとめ | これまでのまとめを行う【スライド:日本語】 | 岩滿 優美 | 7/8⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
患者の心理状態を見立てること、すなわち心理アセスメントの方法(面接、心理検査、行動観察)を理解できる。医療場面での対人関係コミュニケーションの重要性について理解し、患者との基本的コミュニケーションスキルを身につけることができる。ストレスと心身の健康、身体疾患患者(特に、がん患者)の心理反応とその援助方法について理解できる。
成績はグループワークへの貢献度やロールプレイの状況(40%)、レポート提出(20%)、授業への積極的な参加(40%)の総合評価とする。なお、欠席は減点する。
自身のコミュニケーションスタイル、患者やその家族のストレスについて考え、講義を受けること。
各回ごとに十分な予習と振り返り・復習が必要である。【授業外学習時間:60時間】
心理アセスメント実習では、各自、実際に代表的な心理検査を実施および解釈することを含む。また、コミュニケーションについては実際にロールプレイを行うため、積極的に参加すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 指定しない、毎回、資料を配布する | ||
参考書 | マイクロカウンセリング | アレン・E・アイビイ(著)、福原ほか(訳編) | 川島書店 |
参考書 | ポケット精神腫瘍学 医療者が知っておきたいがん患者さんの心のケア | 小川朝生・内富庸介(編) | 創造出版 |