英文名 | Physical Therapy for Sports and Musculoskeletal System | |
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科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 感覚・運動統御医科学群 2単位 講義 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 高平 尚伸 | |
担当者 | 高平 尚伸, 渡邊 裕之, 河端 将司, 見目 智紀, 未定 | |
講義室 |
スポーツ外傷・障害ならびに運動器疾患の疫学、受傷機転、病態、リハビリテーション(予防)までを現在まで明らかとなっているエビデンスを基礎に理解する。経験則に基づいたリハビリテーションではなく、エビデンスをもとに評価や治療体系を組み立てることのできる医療人を目指す。スポーツ外傷・障害ならびに運動器疾患を対象とした研究的疑問(Research Question)から研究手順を構築する能力を身につける。
代表的なスポーツ外傷・障害ならびに運動器疾患について医用画像(CT、MRI、超音波等)を交えて解説し、超音波画像診断装置については各疾患の観察方法について部位別に教示する。さらに、スポーツ外傷・障害や運動器疾患に対するリハビリテーションにおいて適用される最新の治療体系や予防法について解説する。
講義形式は討議ならびにロールモデルを設定した評価スキルや指導スキルを実践する。いずれも対面および一部オンラインライブにて実施する。オンラインライブの際には事前に通知する。討議の場合はディベートも手段の一つとして利用する。フィードバックについては講義時間内に解答モデルを提供し、実践・確認を行う。資料提供はPowerPoint等を使用する。
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
◎ | DP2 必要な研究手法 |
◎ | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
〇 | DP4 研究チームの一員として自分の研究課題について研究を立案・遂行する能力 |
〇 | DP5 データに基づいた論理的な学術論文の作成 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | スポーツ外傷・障害と運動器疾患の研究方法 | スポーツ外傷・障害ならびに運動器疾患を対象とした際の研究方法を解説【スライド:英語・日本語】 | 高平 尚伸 | 4/10⑥ | A1号館5階ゼミ室3 およびオンラインライブ |
2 | スポーツ外傷・障害総論 | スポーツ外傷・障害を診る上で必要な知識と情報の紹介【スライド:英語・日本語】 | 渡邊 裕之 | 4/17⑥ | A1号館5階ゼミ室3 およびオンラインライブ |
3 | 運動器疾患トピックス① | 股関節疾患(変形性股関節症、FAIなど)【スライド:英語・日本語】 | 高平 尚伸 | 4/24⑥ | A1号館5階ゼミ室3 およびオンラインライブ |
4 | 運動器疾患トピックス② | 膝関節疾患(変形性膝関節症、ACL損傷など)【スライド:英語・日本語】 | 渡邊 裕之 | 5/8⑥ | A1号館5階ゼミ室3 およびオンラインライブ |
5 | 運動器疾患トピックス③ | 肩関節疾患(腱板損傷など)【スライド:英語・日本語】 | 河端 将司 | 5/15⑥ | A1号館5階ゼミ室3 およびオンラインライブ |
6 | 脳振盪 | 脳振盪の発生メカニズムと対処方法を解説【スライド:英語・日本語】 | 渡邊 裕之 | 5/22⑥ | A1号館5階ゼミ室3 およびオンラインライブ |
7 | 熱中症 | 熱中症の分類と対処方法について解説【スライド:英語・日本語】 | 渡邊 裕之 | 5/29⑥ | A1号館5階ゼミ室3 およびオンラインライブ |
8 | 発育発達とスポーツ障害 | 成長期のスポーツ障害を解説【スライド:英語・日本語】 | 渡邊 裕之 | 6/5⑥ | A1号館5階ゼミ室3 およびオンラインライブ |
9 | スポーツ外傷・障害予防① | 野球肘の解説と予防のための検診について解説【スライド:英語・日本語】 | 見目 智紀 | 6/12⑥ | A1号館5階ゼミ室3 およびオンラインライブ |
10 | スポーツ外傷・障害予防② | スポーツ選手の障害予防目的に行われる検診とメディカルチェックを解説【スライド:英語・日本語】 | 渡邊 裕之 | 6/19⑥ | A2号館運動療法実習室 |
11 | スポーツ外傷・障害予防③ | ACL損傷予防プログラム【スライド:英語・日本語】 | 未定 | 6/26⑥ | A1号館5階ゼミ室3およびオンラインライブ |
12 | 超音波画像診断装置による運動器の観察① | 上肢帯の観察【スライド:英語・日本語】 | 河端 将司 | 7/10⑥ | A2号館運動療法実習室 |
13 | コンディショニング | スポーツ理学療法で用いられているフロッシングの原理と効果を解説【スライド:英語・日本語】 | 高平 尚伸 | 7/17⑥ | A1号館5階ゼミ室3およびオンラインライブ |
14 | 超音波画像診断装置による運動器の観察② | 体幹の観察【スライド:英語・日本語】 | 河端 将司 | 7/24⑥ | A2号館運動療法実習室 |
15 | 超音波画像診断装置による運動器の観察③ | 下肢の観察【スライド:英語・日本語】 | 河端 将司 | 7/31⑥ | A2号館運動療法実習室 |
スポーツ外傷・障害ならびに運動器疾患の病態を理解し説明することができる。
スポーツ外傷・障害ならびに運動器疾患のリハビリテーション(予防)の方法を理解し説明することができる。
スポーツ関連領域の英文ジャーナルを読み、スポーツ医学を修得するための基礎的知識を修得できる。
公表手段(学会発表、論文など)に限らず分かりやすく発表するための知識、技術を修得できる。
テーマに関する質疑応答や討論参加への積極性とレポートの内容より評価する。講義における評価割合はレポートを70%、各回の講義における積極性、討論参加や質疑応答を30%とする。
スポーツ外傷・障害ならびに運動器疾患の概念を理解し、不明な用語については事前に調べておくこと。研究テーマに関連した講義回は有意義な学びとするため、さらに関連書籍や雑誌を検索し積極的な予習をすること。
【授業時間外の学習時間:60時間】
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に定めない.講義内容をハンドアウトした資料を配布する. | ||
参考書 | スポーツ医療従事者のための本格フロッシング | 著者スヴェン・クルーゼ/ 高平尚伸日本語版監修 | ガイアブックス |
参考書 | PT・OTの整形外科学 | 池田浩・高平尚伸編集 | 文光堂 |
参考書 | Save the athlete 股関節スポーツ損傷 | 高平尚伸編集 | メジカルビュー社 |
参考書 | 体操療法オールブック | 高平尚伸編集 | メジカルビュー社 |