Web Syllabus(講義概要)
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臨床心理実習Ⅰ(心理実践実習)
英文名Practical Training in Clinical PsychologyⅠ
科目概要医科学専攻(修士課程) 臨床心理学コース 10単位 実習
履修期通年
科目責任者水島 栄
担当者岩滿 優美, 水島 栄, 深瀬 裕子, 野村 和孝, 市倉 加奈子
講義室

授業の目的

・公認心理師、および臨床心理士として、支持的な心理療法面接や心理アセスメントができるようになること。
・保健医療分野、司法・犯罪分野、産業分野、福祉分野、教育分野の5領域における対人援助の実践、特に公認心理師(心理職)の実践のありかたを学びながら、多職種連携やチーム・アプローチについて学ぶことを目的とする。

教育内容

・大学附属の臨床心理相談センターの他に、保健医療分野、司法・犯罪分野、産業分野、福祉分野、教育分野の現場に赴き、心理職の実習指導者の指導の下、心理アセスメント・心理面接・コンサルテーションなど臨床的心理実践について学習する。
・実習を通して他の専門家(医師、看護師、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー、教師、関係する行政機関の職員など)と連携したチームアプローチを体験的に習得する。

教育方法

・各実習施設に行き、実習指導者のもと、心理アセスメント、心理面接、グループ療法などを実際に担当する。
・各施設でのケースカンファレンスに参加する。
・科目担当教員は定期的に実習施設を訪問し、実習指導者と情報共有を行い、実習生に直接会い、助言や指導を行う。
・Zoomなどを用いた双方向型のオンラインによる実習や配布資料などの送付、レポート課題の提出を適宜組み入れて実施する。
・課題の提出については、個別又は全体に対する講評により、フィードバックを行う。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握
DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学)
   医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学)
DP4 研究チームの一員として自分の研究課題について研究を立案・遂行する能力

授業内容

項目内容担当者
保健医療保健医療分野における心理職の実践医療機関での心理面接および心理査定の陪席および担当とグループワークやカンファレンスへの参加岩滿 優美
水島 栄
深瀬 裕子
野村 和孝
市倉 加奈子
福祉福祉分野における心理職の実践福祉施設・福祉関係の行政機関の見学とそこでの心理面接および心理査定の陪席および担当とカンファレンスへの参加岩滿 優美
水島 栄
市倉 加奈子
教育教育分野における心理職の実践学校・教育相談機関の見学とそこでの心理面接および心理査定の陪席とグループワークやカンファレンスへの参加岩滿 優美
水島 栄
司法・犯罪司法・犯罪分野における心理職の実践司法機関での見学とレクチャー水島 栄
野村 和孝
産業・労働産業・労働分野における心理職の実践産業精神保健関係の機関の見学とそこでの支援に関するレクチャー市倉 加奈子
岩滿 優美
その他附属心理相談機関(北里大学附属臨床心理相談センター)における心理臨床の実践北里大学附属臨床心理相談センターにおいて、心理面接と心理査定の陪席と事例担当を行い、カンファレンスにも参加する岩滿 優美
水島 栄
深瀬 裕子
野村 和孝
市倉 加奈子
保健医療
項目
保健医療分野における心理職の実践
内容
医療機関での心理面接および心理査定の陪席および担当とグループワークやカンファレンスへの参加
担当者
岩滿 優美
水島 栄
深瀬 裕子
野村 和孝
市倉 加奈子
福祉
項目
福祉分野における心理職の実践
内容
福祉施設・福祉関係の行政機関の見学とそこでの心理面接および心理査定の陪席および担当とカンファレンスへの参加
担当者
岩滿 優美
水島 栄
市倉 加奈子
教育
項目
教育分野における心理職の実践
内容
学校・教育相談機関の見学とそこでの心理面接および心理査定の陪席とグループワークやカンファレンスへの参加
担当者
岩滿 優美
水島 栄
司法・犯罪
項目
司法・犯罪分野における心理職の実践
内容
司法機関での見学とレクチャー
担当者
水島 栄
野村 和孝
産業・労働
項目
産業・労働分野における心理職の実践
内容
産業精神保健関係の機関の見学とそこでの支援に関するレクチャー
担当者
市倉 加奈子
岩滿 優美
その他
項目
附属心理相談機関(北里大学附属臨床心理相談センター)における心理臨床の実践
内容
北里大学附属臨床心理相談センターにおいて、心理面接と心理査定の陪席と事例担当を行い、カンファレンスにも参加する
担当者
岩滿 優美
水島 栄
深瀬 裕子
野村 和孝
市倉 加奈子

到達目標

・公認心理師、および臨床心理士として、受理面接を行い報告書を書くこと、心理検査を実施した上でアセスメントスキルを獲得する。
・支持的な心理療法面接ができるようになる。
・保健医療分野、司法・犯罪分野、産業分野、福祉分野、教育分野における心理職の実践を学び、多職種連携・チーム・アプローチとは何か理解した上で、具体的な対応ができるようになることを目標とする。

評価方法

・学外実習では、①実習施設の理解、②課題への取り組み方、③職務に関する知識や技能、④チームアプローチ、多職種連携及び地域連携に対する理解、⑤職業倫理及び法的義務への理解、⑥実習態度について実習施設ごとに評価する(50%)。
・学内実習では、①相談者の理解とニーズの把握と支援計画、②心理アセスメント、③心理面接について評価する、④チームアプローチ、多職種連携及び地域連携に対する理解、⑤職業倫理及び法的義務への理解、⑥実習態度について実習施設ごとに評価する(50%)。
・レポートや課題に対するフィードバックは、各実習施設ごとに適宜行う。

準備学習等(予習・復習)

・各施設に実習に行く前には、事前学習としてその分野やその施設の特徴、制度や法律についてこれまで学んだ教科書や参考文献などで調べ確認する。
・各実習施設で実施される心理検査、心理療法についても必要に応じて練習を行う。
・これらの準備学習は各実習先に設定されている事前学習や事後学習、および実習時に行う。

その他注意等

・本実習は、臨床心理学コースの在籍者のみ受講可能とする。
・それぞれの対人支援の現場において適切な服装や話し方をあらかじめ把握しておく。
・社会人としての責任を持って連絡や相談を怠らないように心がけること。
・感染症予防などの医学的知識について事前に十分に学んでおくことも求められる。
・実習時間は合計450時間以上。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書心理専門職の連携・協働鶴 光代・津川律子(編)誠信書房
参考書公認心理師の基礎と実践
第1巻 公認心理師の職責
第3巻 臨床心理学概論
遠見書房, 2018
教科書
署名
心理専門職の連携・協働
著者・編者
鶴 光代・津川律子(編)
発行所
誠信書房
参考書
署名
公認心理師の基礎と実践
第1巻 公認心理師の職責
第3巻 臨床心理学概論
著者・編者
発行所
遠見書房, 2018