英文名 | Psychotherapy I: Psychoanalytic Psychotherapy | |
---|---|---|
科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 臨床心理学コース 2単位 講義 | |
履修期 | 集中(1か月以内) | |
科目責任者 | 生地 新 | |
担当者 | 生地 新 | |
講義室 |
この講義においては、精神分析理論の概要、精神分析的心理療法の方法、力動的集団精神療法の概要を理解することを目的とする。
フロイトの理論、クラインおよび現代クライン派の理論、中間学派の理論、自己心理学の理論、精神分析的心理療法の実際、力動的集団精神療法の基礎知識などについて分かりやすく講義する。
当日配布する印刷した資料に基づいて座学形式の講義を行う。パワーポイントや動画を用いることもあるが、パワーポイント使用の場合は、同じ内容の印刷資料も配付する。時々、テーマを決めた討論も行う。講義全体の終了時にこの講義を通じて新しく学んだこと、疑問点をレポートとしてまとめて提出して頂く予定である。なお、討論およびレポートについて、個人宛の講評によりフィードバックを行う。
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
◎ | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
〇 | DP4 研究チームの一員として自分の研究課題について研究を立案・遂行する能力 |
〇 | DP5 データに基づいた論理的な学術論文の作成 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ジクムント・フロイトと精神分析1 | 心的構造論・精神性的発達論など中期のフロイトの理論と実践について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/20① | A1号館5階ゼミ室2 |
2 | ジクムント・フロイトと精神分析2 | 死の本能論・反復強迫など晩年のフロイトの理論と実践について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/20② | A1号館5階ゼミ室2 |
3 | ジクムント・フロイトと精神分析3 | ヒステリー研究・誘惑説など初期のフロイトの理論と実践やその歴史的背景について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/20③ | A1号館5階ゼミ室2 |
4 | 自我心理学1 | 自律的自我機能や自我境界などハルトマンやタウスクやフェダーンの理論を中心に自我心理学について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/20④ | A1号館5階ゼミ室2 |
5 | 自我心理学2 | 防衛機制や発達ラインなどのアンナ・フロイトの理論と実践について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/20⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
6 | クライン派1 | 原始的防衛機制やポジション論などメラニー・クラインの理論と実践について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/23① | オンラインライブ |
7 | クライン派2 | コンテインメント・精神病パーソナリティ論などビオンおよび現代クライン派の理論と実践について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/23② | オンラインライブ |
8 | 中間学派 | 移行対象論・発達促進的環境などのウィコットの臨床の考え方について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/23③ | オンラインライブ |
9 | 中間学派 | 退行についての理論やスキゾイド論などフェアベーン・バリントなど中間学派の理論について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/23④ | オンラインライブ |
10 | 自己心理学 | 自己対象論・自己愛パーソナリティの治療実践などコフートの仕事について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/23⑤ | オンラインライブ |
11 | 間主観性・関係精神分析 | サリヴァン・ストローローなど関係性や間主観性に注目したアメリカの精神分析理論について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/27① | A1号館5階ゼミ室2 |
12 | 日本の精神分析 | 古澤平作・小此木啓吾・土居健郎らが日本にどのように精神分析を根付かせたかを概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/27② | A1号館5階ゼミ室2 |
13 | 精神分析的心理療法の実際 | 定式化・設定・転移解釈・終結など精神分析的心理療法のプロ説について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/27③ | A1号館5階ゼミ室2 |
14 | 力動的集団精神療法の理論 | 集団精神療法の理論(クライン派、人間性心理学)と方法について概説する。【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/27④ | A1号館5階ゼミ室2 |
15 | 集団精神療法の実際 | 治療共同体・青年期の集団精神療法【スライド:日本語】 | 生地 新 | 8/27⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
精神分析の歴史、心的構造論、精神性的発達論、転移と逆転移、自我心理学、クライン派の理論、自己心理学の理論、中間学派の理論、精神分析的心理療法、集団精神療法の実際についての基本的な知識を身につけられることが到達目標である。
レポートの内容(50%)と講義時の質疑応答・討論内容(50%)によって評価する。15回中11回以上出席することが、単位認定の一つの条件である。
各回の内容について、あらかじめテキストやそれに準ずる書物で予習し、講義の後に復習することが望ましい。準備学習(予習・復習)の時間は、各回について合計4時間が必要と考えられる。
・講義について質問があったり、相談したいときには、メール pah00652@gmail.com でアポイントメントを取って頂きたい。
・本講義は、臨床心理学コース在籍者のみ受講可能である。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 特に指定しない。 | ||
参考書 | 集中講義精神分析(上)精神分析とは何か | 藤山直樹著 | 岩崎学術出版、2008. |
参考書 | 集中講義精神分析(下)フロイト以後 | 藤山直樹著 | 岩崎学術出版、2010. |