英文名 | Criminal psychology & Correctional psychology | |
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科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 臨床心理学コース 2単位 講義 | |
履修期 | 集中(1か月以内) | |
科目責任者 | 鍛治 龍男 | |
担当者 | 鍛治 龍男 | |
講義室 |
非行・犯罪の心理臨床について、制度や枠組、関係機関、理論、実際のアセスメントやトリートメント等、基礎から専門的な知見まで幅広く学ぶことを目的とする。授業を通して、非行・犯罪は決して特殊なものではなく、一般的な不適応や問題行動の理解・対応と通底していることを理解する。公認心理師試験の司法・犯罪領域に対応も対応する。
各単元について、基本的な情報から最新のトピックまで、担当教員の実務経験を踏まえた解説とディスカッションにより、知見と理解を深めていく。また、アセスメント演習では、罪種別の心理機制の相違や精神科領域の障害・特性との関連について、架空事例により体験的に学習する。
①講義、②視聴覚教材の視聴、③グループ単位でディスカッション、④演習。
演習やディスカッションについては個別あるいは全体への講評、提出されたレポートについてはコメントを付した上での返却によりフィードバックする。
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
〇 | DP2 必要な研究手法 |
〇 | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
〇 | DP4 研究チームの一員として自分の研究課題について研究を立案・遂行する能力 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | オリエンテーション | 本講義の概要【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/18① | A1号館5階ゼミ室2 |
2 | 非行・犯罪の動向 | 時系列による推移や他国との比較から見た非行・犯罪動向【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/18② | A1号館5階ゼミ室2 |
3 | 刑事司法手続 | 少年/成人司法手続の特徴と相違【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/18③ | A1号館5階ゼミ室2 |
4 | 刑事司法の関係機関 | 刑事司法手続に関係する機関【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/18④ | A1号館5階ゼミ室2 |
5 | 再犯防止施策 | 再犯防止推進法と地域の役割【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/18⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
6 | 非行・犯罪理論 | 一般的な非行・犯罪理論/罪種別の特徴的な心理規制【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/22① | A1号館5階ゼミ室2 |
7 | 心理検査 | 矯正施設のアセスメントに用いる心理検査【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/22② | A1号館5階ゼミ室2 |
8 | リスクアセスメント | 再非行・再犯の予測【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/22③ | A1号館5階ゼミ室2 |
9 | アセスメント演習1 | 架空事例を用いた分析・解釈1【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/22④ | A1号館5階ゼミ室2 |
10 | アセスメント演習2 | 架空事例を用いた分析・解釈2【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/22⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
11 | 施設内処遇1 | 少年院における矯正教育【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/29① | A1号館5階ゼミ室2 |
12 | 施設内処遇2 | 刑務所における矯正処遇【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/29② | A1号館5階ゼミ室2 |
13 | 社会内処遇 | 保護観察の制度と処遇【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/29③ | A1号館5階ゼミ室2 |
14 | 効果の検証 | エビデンスに基づく処遇効果の検証【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/29④ | A1号館5階ゼミ室2 |
15 | まとめ | 講義全体の振り返りとまとめ【スライド:日本語】 | 鍛治 龍男 | 8/29⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
非行・犯罪の心理臨床について、制度や枠組、関係機関、理論、実際のアセスメントやトリートメント等、基礎から専門的な知見まで幅広く学び、授業を通して、非行・犯罪は決して特殊なものではなく、一般的な不適応や問題行動の理解・対応と通底していることを理解できるようになる。
成績はレポート(50%)、授業への積極的な参加(50%)の総合評価とする。欠席は減点する。
刑事司法領域は高度なケースレポートの作成が求められることを踏まえ、各講義で学んだことを自分なりに振り返るとともに、自主学習の内容を加えて、レポートとしてまとめる過程・結果を重視する。
授業時間外の学習時間は60時間が目安であり、予習より復習を重視する。
特記事項なし
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 指定しない。 講義ごとにプリントを配布する。 | ||
参考書 | 司法・犯罪心理学 | 門本 泉(編著) | ミネルヴァ書房 |
参考書 | 司法・犯罪心理学 | 岡本 吉生(編) | 遠見書房 |