英文名 | Family Psychology | |
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科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 臨床心理学コース 2単位 講義 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 岩井 昌也 | |
担当者 | 岩井 昌也 | |
講義室 |
現代日本の家族の特徴や家族が抱える問題を理解するために、家族心理学の主な理論(特に家族システム理論や家族ライフサイクルなど)を習得できること。また、家族臨床に関わる上でのいくつかの家族療法理論を学び、それらに基づいた家族心理アセスメントが出来るようになること。システム理論を応用し、家族を超えて集団や地域社会などに対してエコシステミックな見方やそれに基づいた心理支援の在り方を考えること。
日本の家族の特徴(調査研究)、家族システム理論、家族ライフサイクル、家族療法の諸理論、集団・地域社会への心理支援、エコシステミックな見方、bio-socialな見方、などを講義する。また、家族療法の実際について模擬ビデオを受講学生に提示し、シナリオロールプレイを行う。(授業内容は変更になることがあります)
対面による授業(ただし、状況によってはZOOMによる双方向型のオンライン授業に変更する可能性あり)。模擬面接ビデオを視聴することによる学習。シナリオロールプレイによる実践的体験学習。課題テーマについてグループになって話し合いをし発表する。課題レポートを作成・提出してもらい、採点・評価して次の授業時に返却する。
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
◎ | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
〇 | DP4 研究チームの一員として自分の研究課題について研究を立案・遂行する能力 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | イントロダクション 日本の家族について | 現代日本の家族の様相をデータをもとに検討する【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 9/12① | A1号館5階ゼミ室2 |
2 | 家族システム理論 | 家族システム理論、サイバネティクス理論について学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 9/19① | A1号館5階ゼミ室2 |
3 | 家族のライフサイクルと発達段階ごとの諸問題1 | 独身時代~出産~児童期における家族の発達課題について学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 9/26① | A1号館5階ゼミ室2 |
4 | 家族のライフサイクルと発達段階ごとの諸問題2 | 思春期・青年期における家族の発達課題について学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 10/3① | A1号館5階ゼミ室2 |
5 | 家族のライフサイクルと発達段階ごとの諸問題3 | 青年期後期~中年期における家族の発達課題について学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 10/10① | A1号館5階ゼミ室2 |
6 | 家族のライフサイクルと発達段階ごとの諸問題4 | 中高年~老年期における家族の発達課題について学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 10/17① | A1号館5階ゼミ室2 |
7 | 家族療法の分類 家族療法の諸理論・構造派1 | 家族療法の分類について学ぶ ミニューチンの構造理論について、理論や概念を学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 10/24① | A1号館5階ゼミ室2 |
8 | 家族療法の諸理論・構造派2 | ミニューチンの構造理論について、理論や概念を学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 10/31① | A1号館5階ゼミ室2 |
9 | 家族療法の諸理論・コミュニケーション派 | MRIコミュニケーション理論について、理論や概念を学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 11/7① | A1号館5階ゼミ室2 |
10 | 家族療法の諸理論・ミラノ派など | ミラノ派、解決志向ブリーフアプローチなどについて、理論や概念を学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 11/14① | A1号館5階ゼミ室2 |
11 | 家族療法の諸理論・ナラティブなど | ナラティブ・セラピー、協働アプローチ、オープンダイアローグなどについて、理論や概念を学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 11/21① | A1号館5階ゼミ室2 |
12 | 家族療法の諸理論・多世代派 | ボーエン M.Bowenの「自然システム理論」(Natural SystemsTherapy)について理論や概念を学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 11/28① | A1号館5階ゼミ室2 |
13 | 家族療法の諸理論・多世代派 | ナージ I.Bozormenyi-Nagyの「文脈療法」(Contextual Therapy)について理論や概念を学ぶ【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 12/5① | A1号館5階ゼミ室2 |
14 | 家族療法の初回面接 | 家族療法の初回面接をビデオを見ながら学習。 初回面接の流れ、介入の仕方など学ぶ。【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 12/12① | A1号館5階ゼミ室2 |
15 | シナリオ・ロールプレイ 地域・社会における心理支援~システム理論から考える | 家族療法のシナリオ・ロールプレイを行い、家族療法を体験してもらう。 地域・社会における心理支援の要点について学ぶ。【スライド:日本語】 | 岩井 昌也 | 12/19① | A1号館5階ゼミ室2 |
家族システム理論や家族ライフサイクルの概念を習得し、自らの臨床実践に活用できるようになる。
家族療法の諸理論に基づく家族アセスメントができるようになる。
家族療法の初回面接をロールプレイすることで、家族療法の進め方や考え方を体験し理解できるようになる。
家族や集団だけでなくエコシステムとしての地域や社会における心理支援を理解できるようになる。
授業への積極的な参加(70%)、課題レポート(30%)、の総合評価とする。正当な理由なき欠席はかなりの減点となる。
【授業外学習時間:計60時間】(各回、予習・復習は1時間以上)
毎回、次回授業までの予習箇所および復習箇所を指示するので、次回授業までに予習・復習を行うこと。
家族理論や家族療法を学ぶことは、時に自らの家族やその関係性について直面したり自己開示することになる。受講生はそのことを承知の上で積極的に参加して欲しい。
種別 | 書名 |
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教科書 | 特に指定はなし。 |
参考書 | 授業中に適宜指定する。 |