英文名 | Environmental Infectious Diseases | |
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科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 環境医科学群 2単位 講義 | |
履修期 | 通年 | |
科目責任者 | 林 俊治 | |
担当者 | 林 俊治, 下村 裕史, 未定 | |
講義室 |
人類と感染症の戦いの歴史を学び、人類がどのようにして様々な感染症を克服してきたのかを学ぶ。この学習を通じて、感染症を制御するための方法論を身につける。さらに、いまだに克服されていない感染症を制御するための方法を考察する。
各回の講義で、1つの感染症をテーマにして、先人たちがその感染症をどのように克服していったかを歴史物語風に解説する。
さらに、この物語で学んだ内容を基に、感染症を克服するための方法論について、教員と学生で議論する。
パワーポイントを用いて講義を行った後、講義内容についての議論を教員と学生の間で行い、理解を深める。講義中に解決できなかった問題に関しては、メール等を用いて議論・回答することでフィードバックを行う。レポートについても、教員からのコメントをつけた形で返却することでフィードバックを行う。
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
〇 | DP2 必要な研究手法 |
〇 | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 人類と感染症の戦い | 人類の歴史と感染症の関わりを学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 5/12⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
2 | ジェンナー vs 天然痘 | 天然痘克服の歴史を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 5/19⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
3 | スノウ vs コレラ | コレラ克服の歴史を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 6/2⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
4 | エンドトキシン | 細菌の重要な病原因子であるエンドトキシンについて学ぶ。【スライド:日本語】 | 下村 裕史 | 6/6③ | A1号館5階ゼミ室1 |
5 | パスツールとコッホの登場 | 感染症が微生物によって起こることがわかった経緯を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 6/16⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
6 | 新規抗菌物質の開発 | 新規抗菌物質開発の戦略について学ぶ。【スライド:日本語】 | 下村 裕史 | 6/20③ | A1号館5階ゼミ室1 |
7 | ゼンメルワイス&リスター vs 術後感染 | 術後感染克服の歴史を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 6/23⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
8 | コッホ vs 結核 | 結核克服の歴史を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 6/30⑤ | M1号館9階大学院ゼミ室 |
9 | パスツール vs 狂犬病 | 狂犬病克服の歴史を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 7/7⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
10 | 北里柴三郎 vs 破傷風 | 破傷風克服の歴史を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 7/14⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
11 | ロス&グラッシ vs マラリア | マラリア克服の歴史を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 7/28⑤ | A1号館5階ゼミ室3 |
12 | ロックフェラーの研究者 vs 黄熱 | 黄熱克服の歴史を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 9/1⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
13 | 岡山の研究者 vs 日本住血吸虫症 | 日本住血吸虫症克服の歴史を学ぶ。【スライド:英語】 | 林 俊治 | 10/6⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
14 | 環境微生物の分離 | 環境から微生物を分離する方法や意義を学ぶ。【スライド:英語・日本語併記】 | 未定 | 11/14④ | A1号館5階ゼミ室1 |
15 | 環境微生物の分類 | 環境から分離した微生物の分離方法について学ぶ。【スライド:英語・日本語併記】 | 未定 | 11/14⑤ | A1号館5階ゼミ室1 |
人類がどのようにして様々な感染症を克服していったのかを学び、いまだ克服されていない感染症に対してどのような研究や対策が必要であるかを理解できるようになる。
レポートの内容(50%)および講義中に行う議論での発言内容(50%)の合計によって評価する。
予習の必要はない。しかし、感染症に関する文庫・新書・コミックスが多数刊行されており、普段からそれらの本を読むことをお勧めする。特に北里柴三郎先生の伝記を読むことをお勧めする。また、普段から感染症に関する報道に留意することを求める。講義の終了後には必ず復習を行うこと。講義を行った日のうちに復習を行うことが望ましい。復習の総時間は60時間以上とする。
全ての講義への出席を望むが、やむを得ず欠席する場合はメールなどで担当者に連絡すること。講義の中で議論を行うので、積極的な発言を望む。また、学生から要望があれば、首都圏感染症ツアー(北里研究所、東大医科学研究所、国立感染症研究所、目黒寄生虫館などの見学)を行う。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は指定しない。 | ||
参考書 | 微生物の狩人 上・下 | ポール・ド・クライフ | 岩波文庫 |