英文名 | Applied Tumor Pathology | |
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科目概要 | 医科学専攻(修士課程) 生体構造医科学群 2単位 講義 | |
履修期 | 前期(9月迄) | |
科目責任者 | 長塩 亮 | |
担当者 | 古田 玲子, 長塩 亮, 西村 由香里, 阿部 直也, 朽津 有紀, 今井 基貴 | |
講義室 |
腫瘍についての基礎知識を学んだ上で、腫瘍病理学的研究について、腫瘍マーカーの探索やその有用性を検討するための分子病理学的・組織化学的手法、さらにプロテオーム解析法など様々な面から理解し、各自の研究に生かせる能力を身につけることを目的とする。
腫瘍の形態学的研究に用いる組織・細胞の固定から分子病理学的手法やプロテオーム解析法など各種検索方法について担当教員や最新の研究報告を提示しながら講義を展開する。
パワーポイントを用いた対面の講義を基本とするが、ZOOMでのオンライン講義となる可能性有り。提出されたレポートについては添削してフィードバックを行う
◎ | DP1 専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握 |
◎ | DP2 必要な研究手法 |
〇 | DP3 医科学研究の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医科学) 医療技術の専門家としての倫理観やコミュニケーション能力(授与学位:医療科学) |
〇 | DP4 研究チームの一員として自分の研究課題について研究を立案・遂行する能力 |
〇 | DP5 データに基づいた論理的な学術論文の作成 |
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 | 講義室 |
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1 | 病理組織や血清を用いた癌の診断マーカー探索法① | 二次元電気泳動法などのプロテオミクスを用いた診断マーカー探索法を理解する。【スライド:英語】 | 長塩 亮 | 5/13⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
2 | 病理組織や血清を用いた癌の診断マーカー探索法② | 癌細胞を免疫源とするランダム免疫法を用いた診断マーカー探索法について理解する。【スライド:英語】 | 長塩 亮 | 5/13⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
3 | 腫瘍の細胞診の基礎(基本編) | 細胞診の基本事項と検査の実際について学ぶ。【スライド:英語】 | 阿部 直也 | 5/20⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
4 | 病理組織・細胞診とAI | 病理組織・細胞診におけるAIの活用方法と現状について学ぶ。【スライド:英語】 | 阿部 直也 | 5/20⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
5 | 腫瘍の細胞診の基礎(応用編) | 細胞診検体を用いた応用技術について学ぶ。【スライド:英語】 | 西村 由香里 | 5/27⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
6 | 乳腺の細胞診 | 乳癌の基礎と免疫組織化学的手法への応用について学ぶ。【スライド:英語】 | 西村 由香里 | 5/27⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
7 | 婦人科がんの腫瘍病理学 | 子宮頸癌、体癌の診断、治療に関わる分子病理学的、組織化学的検査について学ぶ。【スライド:英語】 | 古田 玲子 | 6/3⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
8 | 頭頸部がんの腫瘍病理学 | 頭頸部がんのHPV関連癌と非関連癌を分けるための分子病理学的、組織化学的検査法と臨床的な意義について学ぶ。【スライド:英語】 | 古田 玲子 | 6/3⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
9 | 病理診断と遺伝子検査 | 病理検体を用いた分子病理診断の標準化および病理診断の補助として有用な遺伝子検査について学ぶ【スライド:英語】 | 古田 玲子 | 6/10⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
10 | 腫瘍マーカーの検索について① | 患者血清中の自己抗体を用いた腫瘍マーカーの検索法を学ぶ。【スライド:英語】 | 朽津 有紀 | 6/17⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
11 | 腫瘍マーカーの探索について② | 免疫染色法やRPPA法による腫瘍マーカー候補タンパク質の評価について学ぶ。【スライド:英語】 | 朽津 有紀 | 6/17⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
12 | 生化学的手法を用いた腫瘍の分子病理学的解析① | 培養細胞や実験動物を用いた解析法について学ぶ。【スライド:英語】 | 今井 基貴 | 6/24⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
13 | 生化学的手法を用いた腫瘍の分子病理学的解析② | 腫瘍におけるタンパク質発現やリン酸化の解析法およびその重要性について学ぶ。【スライド:英語】 | 今井 基貴 | 6/24⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
14 | 組織化学的手法の基礎 | 免疫組織化学ならびに遺伝子の染色法について原理を理解し、染色結果の解釈について学ぶ。【スライド:英語】 | 長塩 亮 | 7/1⑤ | A1号館5階ゼミ室2 |
15 | 病理組織や血清を用いた癌の診断マーカー探索法③ 全体のまとめ | DNAメチル化状態を利用した発癌リスク評価について理解する。【スライド:英語】 | 長塩 亮 | 7/1⑥ | A1号館5階ゼミ室2 |
腫瘍の形態と機能の対応に必要となる分子病理学的、組織化学的、そして、様々なプロテオーム解析法等を理解するとともに、基礎的知識を習得し、自分の研究に応用できるようになる。
レポートが50%、平常点を50%で評価する。
レポートは全講義の中から2つを選択し、その講義内容に沿って自分の考えをレポートとしてまとめる。提出されたレポートについては添削してフィードバックを行う。講義への積極的な参加と質疑応答等を総合して平常点として評価する。
授業時間外の学習時間:60時間(予習:30時間、復習:30時間)
講義テーマ、内容について、大学時の教科書、解説書や専門書等を用いて予習を行うこと。講義後は内容についての復習を行い、自身の研究にどう活かせるかについて考えること。
特になし
種別 | 書名 |
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教科書 | 必要な資料は配付する |
参考書 | 特になし |